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Japan tour report

日本武道館 2003・3・12&3・13

前回の来日で「もうKISSは見れない」と思って涙したのに、“まさか”の来日公演。
なにはともあれ、KISSと再会できて最高でした。
これは私の目で見た武道館公演体験レポです。

ビートルズで有名になりディープ・パープルで世界に名を轟かせた武道館。
今ではロックコンサートの聖地と呼んでもいいところです。
でも関西在住の私は一度も行った事がありません。今回は聖地に踏み込めるぞ、と意気込んで行きました。
九段下駅から人の流れに沿って歩いていくと、ビルの間から「たまねぎ」が見えました。
「うお~!あれが爆風スランプも歌ってた「たまねぎ」か~」なんて自分の中ですごく感動してました。
お堀に掛かる橋の上にはダフ屋がいっぱい立ってました。
1歩進めば「チケット余ってないか」また進めば「アリーナ席あるよ」
これが延々武道館の入り口まで続くのです。その人数は100人近くいたでしょう。
大阪城ホールでもこれほどの人数のダフ屋はいません。さすが武道館!
12日はアリーナ席だったので、誘導の看板の通りに階段を下りていくと細い通路が続いていました。
武道館の名前の通り、競技者達がここを通って行ったんだなと思わせる通路。
その通路を抜けてアリーナに到着。想像以上に狭く感じました。大阪城ホールの半分くらいでしょうか。
ここで数々の名コンサートが開かれたと思うと、感慨深いものがありました。

毎回のことですが、グッズ売り場は長蛇の列です。前回は名古屋で1時間くらい並びました。
今回はグッズの品数が少なかったから、10分くらい並んでグッズを買う事が出来ました。
でもグッズが高い!まずパンフレット。3,000円というのは値段的には妥当かなとも思ったんですが、これがまた薄い!

この内容で3,000円は高いんじゃないでしょうか。そう言えば前回のパンフレットもいままでのコンサートの場所を書いてあるだけでした。

リユニオンツァーくらいのパンフレットを毎回作って欲しいもんです。
そしてコンサートの定番といえばTシャツ。4種類あっったんですが、1つは売り切れ。
値段は書いてなかったんですが、1枚3,500円くらいかなと思って2枚買うと、
係りのお姉さんが笑顔で「9,000円になりま~す」え~!!1枚4,500円!
ボッタクリのような値段。それでも買ってしまうファン心理・・・でも今回はさすが4種類は買えませんでした。
その他では女性用のチビT・キャミソールが5,000円くらいでした。そしてピカピカ光るピンバッチが1,500円でした。
前回と比べてグッズの種類が少なかったように思います。やっぱりKISSといえば豊富なグッズですよね。
次回はもっとたくさんのグッズを安い値段で販売してくださいね。


12日のコンサート
ステージはお馴染みの黒地にKISSロゴの巨大カーテン(?)。
そしてこれまたお馴染みの「You Want The Best!・・」のMCが流れ、カーテンが取り除かれると、
前回はステージ上部からクレーンに乗って降りてきましたが、今回はすでにKISS4人がステージで演奏体制。
ステージセットはシンプルで前回とほぼ同じ。お馴染みの巨大スクリーンもありませんでした。
武道館の大きさからすれば、スクリーンは必要ありませんね。スクリーンが無い分ステージを集中して見ることが出来ました。
私の席はOブロックの5列目でした。最前列からは25列目くらいになるんでしょうか。でもわりと良く見えました。

オープニングは「Deuce」。私の好きな曲なので最初から興奮状態。
続いて「Strutter」KISSクラシックのオンパレード。ナマでこの曲聴いたことあったかな?

このツァーの目玉曲は「Going Brind」。まさかこの曲をやるとは・・・
今までバラード調の曲は少なかったのに、この日は「Forever」を続けて演奏してました。KISSも歳とったのかな?
後はジーンが火を吹き、空を飛び、ポールがサブステージへターザン移動といつものパワフルなステージが続きます。
ポールがサブステージに移る直前、30人くらいの警備員さん・スタッフが入ってきたので何事かと思ったら、
サブステージを警護するためだったんですね。裏方さんは大忙しですね。
この日は「ラ・バンバ」・Beatlesの曲なんかも少し演奏してくれました。ラッキーな「オマケ」でした。

今回の来日公演はエースに代わってトミー・セイヤーがギタリストとして参加しました。
KISS再結成時にKISS時代のギタープレイをエースに教えたと言うだけあって、エースそっくりでした。
でもなにかが違う。やはりエースはオーラを持ってますね。あの独特の雰囲気は誰にもマネできません。
ジーンとポールに対しても貫禄負けしてるようで(そりゃそうでしょ)気押されてましたね。
「Cold Gin」のソロの時もジーンに「もう少し前でどうぞ」みたいにうながされました。
もちろん歌はなし。ギターから弾も花火も出ませんでした。
そこまではファンも望んでないでしょう。あくまでも「代役」ですからね。

私の席の少し前に、頭の毛が薄くなったスーツ姿の2人がいました。会社では中間管理職でしょうか。
コンサートが始まると立ち上がり、腰をクネクネお尻をプリプリさせて踊ってました。
観客の年齢層はやや高めでした。家族連れもいました。いろいろ重荷を背負ってる年齢ですが
この時ばかりはロック少年少女に戻る事ができたと思います。


13日のコンサートは・・・
13日の私の席はスタンド1階南西B列24番。ステージ左側のスタンド席でした。

前日より少し後ろでしたが、わりとよく見えました。
隣の席は20代半ばくらいのカップル。コンサートが始まると全員総立ち!のはずが・・・
となりのカップルは立たない。女性の方がファンらしく座りながらも体を動かしたり手拍子したりしてました。
でもアンコールで我慢出来なくなったらしく、その女性が立ち上がりました。
すると横にいた男性が座れとばかりに女性の腕を引っ張っているのです。
その男性は無理矢理女性に連れてこられたのでしょうか?
ロックのコンサートで黙って座ってられるとシラけますよね。ロックは騒いでナンボじゃ~!

武道館3日目、私にとっては最後の公演です。2日目と違って「King Of NightTime World」で
幕を開けたコンサートはアクシデントが続きました。
「Calling Dr.Love」でポール側のサブステージで演奏していたトミーが前に行こうとした瞬間、
手をついてしまうくらい転んでしまいました。その後は何事もなかったように演奏してましたけど、足は大丈夫だったんでしょうか。

厚底ブーツですもんね、気をつけてくださいよ。

アクシデントはポールにも襲いました。「Firehouse」でマイクをもって片ひざついていつもの決めのホーズで歌おうとした時、

少しハウリングしたような音が途切れたみたいになりました。気を取り直してもう1度歌おうとして、また同じことが・・・
ポールも2度は腹が立ったんでしょうね。マイクスタンドを叩きつけ、ジーンのマイクの方へ行って歌いました。
スタッフが慌ててマイクスタンドを立て直し、マイクも直ったみたいです。後からスタッフ怒られたでしょうね。
きっとポールは最高のショウをファンに見せたいのに、自分の声がちゃんと届かなかったことに腹を立てたんでしょうね。
それともキメのポーズをマイクに邪魔されて腹を立てただけなのかな?

アンコールでもアクシデントは起こりました。いつものようにピーターが「Beth」を歌っているとまたマイクの不調。

ピーターの声が途切れ途切れになりました。ピーターはマイクを持ち上げて「ダメだぜ」のポーズ。でもちゃんと歌ってましたよ。
最後にいつものように薔薇を客席に投げ入れてましたが、最後にマイクを座ってた椅子に力任せに投げつけました。
ピーターの唯一の見せ場ですからね。よっぽど腹が立ったんでしょうね。
その後、KISSの4人が出てきた時、ジーンがピーターの肩を抱いてなにか話してました。
「そんなに怒るなよ~」とか言ってたんでしょうかね。
2人の普段は見せない怒りの姿を見てしまいました。なんかこっちまでドキドキしてしまいました。
私は少し高揚してた気分が冷めました。でもポールやピーターは悪くないし、怒る気持ちも分かります。
彼らの人間的な面が見られてよかったかもしれません。

たしかポールは英語圏以外の国ではMCは少なめにする、って言ってましたよね。
でも最近のポールはしゃべるしゃべる。それも外人相手に話すようじゃなくて普通にしゃべる。
きっと最近の日本人は英語もしゃべれるって誰かが言ったのでしょうか?
英語が分からない私としては、ゆっくりしゃべるようにして欲しいと切望しております。
それと、もうそろそろ「上を向いて歩こう」は止めにしませんか?
今の若い人はこの歌のサビしか知らないんじゃないでしょうか。
12日はやらなかったので、ポールも気が付いたかなっと思ったら、13日はキッチリやってくれました。
どうせなら「おさかな天国」とか「どらえもん」とかやってくれたほうが盛り上がりますよ。    

2003 2日目
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