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Japan tour report

名古屋 日本ガイシホール 2015・2・23

いつもの時間に目を覚まし、いつもの様に支度をし、いつもの時間に家を出る。

いつもと違っているのは、通勤用のコートがキッスロゴのジャンパーに変わっていること。
そう、今日はキッスの名古屋公演なんです。
出勤しても頭の中はキッスのことでいっぱい。早く時間よ過ぎろ、とずっと願っていました。
そして早退届けに書いた午後1時になるやいなや、会社を飛び出しました。
会社の最寄り駅から環状線に乗り、新大阪駅へ向かいます。

その道中もうすぐ大阪駅のひとつ手前の駅から乗車したおじさんが私の横に座りました。

私は目をつぶってうたた寝状態でした。横に人が座る気配がしたのですが、気にもとめずにいまさした。

するとそのおじさんが、「ハァー‼︎」と車内中に聞こえるくらいの大きなため息をするのです。

それもsamurai sonの掛け声「ハァ!ハァ!ハァ!」くらい力強いハァ!なんです。

思わず目を開けてその人の顔を見てしまいました。周りの人もみんな見ています。その人は小太りの普通のおじさんでした。

なにか嫌なことでもあったのかな、なんて考えながら目をつぶろうとしたら、またあの力強いハァ!が。えぇ〜 。

すると間髪いれす3発目のハァ!が発せられました。周りの人はだんだん離れていきます。その後もずっとハァ! ハァ!
大阪駅に着いたので、私は降りましたが、そのおじさんは乗ったままでした。このおじさんの人生になにがあったのでしょうか?

その後は何ごともなく新大阪駅に着き、この駅始発ののぞみ自由席に乗り込みました。

午後1時50分に出発して、3時ちょうどにコンサート会場の日本ガイシホールの最寄り駅の笠寺駅に着きました。

わずか1時間ちょいで来れるなんて、技術の進歩に感謝です。

7時に始まるコンサートに、3時に会場に行く理由はグッズを買うためです。
グッズ売り場に向かう途中、キッス友達に会いました。彼とは10年以上会ってません。でもすぐに声を掛けられ再会を喜びました。
その彼から、「アリーナ9列目のチケットあまってるよ。」9列目とは魅力的な席。

今日の席はスタンド。グッズも買わないといけないし、仙台も行くし、子供の大学の授業料も払わないといけないし、

いろんな考えが頭をよぎりました。自分のチケットを売りさばいて、そのチケットを買うという選択肢もあったんですが、

それも面倒なので、「ごめん、遠慮しとくわ。」でも欲しかったな。

それからグッズ売り場の列に並び、周りの人の会話から、どうやら販売開始は4時ということがわかりました。1時間も並ぶのかよ~

寒いんだから早めに始めてくれたらいいのに4時ちょうどから始まりました。
それから待つこと15分。やっと順番が来ました。
4500円のTシャツを2枚と7,500円のパーカーとプログラムを買いました。しめて19,000円也。さてプログラムはいくらでしょう?笑
でもTシャツで4500円は高い。普段では絶対に買わない。

でもユニクロのTシャツと違って、何回洗濯しても伸びない、しっかりした造りでした。

グッズも買って、あとは腹ごしらえ。会場の周りを見渡してもレストランらしきものは全くない。
昔なら仕方なく、その辺で時間を潰すしかなかったけど、今はスマホがあります。

「笠寺 食事」と入力すると笠寺駅周辺の食べ物屋さんが出てきます。

その中から、駅の反対側にあるうどん屋さんに行きました。
5時前ということもあり、店は空いていました。やっぱり名古屋と言えば味噌煮込みうどんでしょ。これを注文しました。

麺はどこでもあるようなものでしたが、出汁がおいしかった。全部飲み干してしまった。お腹も膨れて準備OK!

会場に戻り、辺りをぶらぶら。すると別の「キッス友達」と遭遇。彼も10年以上会ってない。

コンサート会場でしか会えない古い友人と会えるのも楽しみの一つです。

さぁ、いよいよ会場へ。
チケットと座席を交互に見ながら奥へ進みます。おっ、ここか。席はスタンドですが最前列でステージが近い。

アリーナでいうと15列目くらいかな?

さっき友人からチケット買わなくて良かった。ドキドキしながら開演を待ちます。

ステージに目をやると、両端にはいつものKISS army フラッグが掲げられています。

中央にはこれまたいつものように、黒い幕がステージを覆い隠しています。ただ違うのは、幕にキッスのロゴがないことです。

前回の時もロゴの一部が剥がれいたり、かなり使い古し感が、ありました。だから修理でもしているのでしょう。

 

程よい音量で流れていたBGMが大きくなり始まりを予感させます。
queenのanother bites the dust  が流れると、アリーナの前方に座っていた青年が立ち上がり、

みんなを盛り上げるように両手を広げて煽っています。

すると照明スタッフがその青年にスポットを当てました。まさかの出来事に慌てる青年。それを面白がる観衆。みんなで手拍子。

開演前のちょっとしたパフォーマンスを楽しみました。

場内が暗転すると重低音が響きわたり、黒い幕がスクリーンになり地球が映し出されました。

その地球がクローズアップされ、日本列島になり、名古屋になり、会場の日本ガイシホールがアップになります。会場は大盛り上がり。

そしてあのMCが流れます。all light  nagoya!スクリーンにも同じ文字が。you want the best~ 

いつものmcが終わると同時にデトロイトロックシティのイントロが流れて、スクリーンが左右に分かれて、キッスの登場です。

演奏と共にパイロが燃え上がる。オーディエンスも早くも最高潮。続く曲はクリチャーズ。久しぶりに生で聴きました。

次は前回のオープ二ングのサイコサーカス。その後ポールのMC。

「次は1974年の曲だ。みんなファーストアルバムは持ってるか?」(と言ったと思う。)

「YES!!」観衆が答える。「OK!パラサイト!」ウォー!これ、やってくれるの?何年ぶりの生パラサイト。

ファーストアルバムからはジュースもやってくれました。この2曲は大好きなので、大興奮です。

とくにジュースはポール、ジーン、トミーの3人揃ってのパフォーマンスは最高です。これが見られるとは、想像を超えた感動もんです。
それからhide your heartもやってくれました。これは生で聴いたことはなかった気がします。

その後もジーンがwar machine で火を吹き、雷神で天井すれすれのステージまで飛び上がります。

ジーンのバフォーマンスは何回見ても心が昂ります。

「みんなともっと近づきたいんだ。僕の名前を呼んでくれ。そっちへ行くから」(みたいな事を言った気がする)

ポールが彼だけのステージに移動します。輪っかの付いたワイヤーに片足を入れ、観客席にある彼だけのステージに移動します。

その姿も様になってます。そして特徴的なイントロのラブガンが始まります。

すると俺を見ろと言わんばかりにステージがゆっくりと回りだしました。前回も回ったのかな?

続いてポールがブラックダイアモンドのイントロを弾きだしました。

曲の出だしを歌い「さぁ、いっしょに歌ってくれよ。」(と言ったように感じました。)

そう言って弾きだしたのか、レッドツェッペリンの天国の階段です。すぐに止めて、違った?ってポーズ。

今度は上を向いて歩こうを少し歌ってno〜 和やかなmcで楽しませてくれます。

それからブラックダイアモンドのイントロが始まり、観客とのハモりも上手くいきました。
ブラックダイアモンドのボーカルはエリックシンガー。力強い歌声が心地いい。私も負けじと大声で歌います。

曲の終盤、ドラムセットがせり上がります。曲が終わると、下にいる3人がポーズを決めてストップモーション。

今回は静止している時間が短かった気がします。
そして、花火が打ち上げられてポールのgood night!で前半戦終了。


キッスファンはアンコールを要求する時は、we want kiss と叫びます。
最近のキッスはその声が上がる前に出てきてくれます。
アンコールの1曲目はshout it out loud。サビが歌いやすく、歌詞の通り大声で叫ぶと気持ちいい。

2曲目はキッスは知らなくてもこの曲は知ってると言われるラビングユーベイビー。会場も大盛り上がり。
続いてはももクロとのコラボ曲「夢の浮き世に咲いてみな」のキッス版samurai son。力強いバスドラムが気持ちいい。

以外とコンサート向きの曲かも知れない。
ラストの曲はもちろんrock'n roll all night!曲が始まると同時に紙吹雪の嵐。真っ白でステージも見えないくらい。

観客のボルテージも最高潮。最後はポールのギタークラッシュ。ギターにくちづけをし、ロックの神に捧げるためにギターを破壊します。
ロックの神様、私達にキッスを与えてくれてありがとう。満足度120%のコンサートでした。7時15分頃始まって、終了が9時少し前。

時間にして約100分。コンサートとしては短いですが、そんな不満なんて感じさせない素晴らしいコンサートでした。

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