Japan tour report
仙台 セキスイハイムスーパーアリーナ 2015・2・28
午前11時30分、東京駅に降り立ちました。これから仙台に向かうため、東北新幹線に乗り換えます。
東京から北に行くのは初めてなので少しテンションが上がってます。
はやぶさの乗車時間は12時20分。乗り換え時間を50分とったのは、
東海道新幹線がもし雪で延着しても(実際2日前に大雪が降り新幹線もダイヤが乱れました。)
東京駅で迷子になってもいいように余裕をとりました。
でも私の心配などどこ吹く風で、定刻に東京駅に到着しました。
あとは東北新幹線の乗り換え口を探すだけです。ここで少々時間をとっても大丈夫。
さぁ乗り換え口を探すぞ~と思って階段を降りて右を見ると、すぐに乗り換え口があるではありませんか。
私の予想では15分くらい探すかなっと思っていたのですが、なんと3分で終わっていまいました。
お腹も空いてきたのですが、お店を探したり食べる時間とかを考えたら時間が足りない。
仕方なく乗り換え口の手前でボ〜とみんなどこ行くんやろ?さすが東京。人が多いな、なんて考えながら行き交う人を見てました。
何分もこうしてられないのでホームに上がってみました。東海道新幹線は白を基調にした車両ばかりですが、
東北新幹線は緑や赤の車両が停車していて、なかには秋田行きと青森行きの先頭車両が鼻の頭を開けて連結してるのもありました。
何故か北陸新幹線も停車していました。鉄道マニアでもないのに、写真を何枚も撮ってしまいました。
いよいよはやぶさに乗車。1時間に1本しか走ってないからか満員でした。背もたれには枕がついていて、いい具合に頭にフィットします。
前のポケットには東北観光や通信販売の小雑誌が置いてありました。
仙台の牛タンに関する記事を読んで、今夜の晩御飯は牛タンやなって決めました。
窓の外を見るとのどかな田んぼや雪の残った山が見えました。私のイメージした東北の光景が広がっています。
仙台駅に着く直前、降りる準備をしている人と目があいました。その人は私と同じキッスロゴの入ったジャンパーを着ていました。
お互い笑顔で会釈。どこから来られたのかわかりませんが、同じ目的の同志を見つけたようで、うれしくなりました。
東京を出て1時間30分。仙台駅に着きました。新幹線が停まるだけあって大きな駅です。
改札を出て、エスカレーターを降りるとお土産や食べ物屋さんがあるショッピングセンターがありました。
その中のそば屋に入ったのですが、量が多く、いつも大阪ので食べているものの1.5倍はありまさした。
仙台はどこもこのくらいの量なのでしょうか。それともこの店だけ?
腹ごしらえが済むと、ホテルへ向かいます。幕張で泊まったアパホテルにしました。やっぱり大きなお風呂が魅力です。
仙台駅から8分、地下鉄五橋駅から2分ということなので、地下鉄を使いました。仙台駅の次が五橋駅です。
チェックインを済ませ、19階の部屋に向かいます。シングルベッドにユニットバス。
机の上にはテレビが置かれ、その横には空っぽの冷蔵庫。幕張の時はシングルで予約してツインの部屋でしたが、
今回はシングルで予約してシングルの部屋。当たり前か。しかし1泊の値段が幕張の約半分。やっぱり首都圏は高いんやね。
一休みして、会場に向かいます。仙台駅東口あたりにシャトルバスが運行されているのですが、
地下鉄に乗るとかえって遠回りになりそうなのでケイタイのナビを頼りに歩き出しました。
目的地まで10分弱。地下鉄に乗らなくても意外と近かった。バス乗り場には大型の観光バスが停車していました。
係員にチケットを提示して乗車しました。このシャトルバス、往復当日3000円、前売2500円とちょっとお高め。
電車の方が格段に安いので、会場の最寄り駅の時刻表を調べてみると1時間に1本しか電車が来ない。
春と言えどもまだ寒い仙台で1時間電車を待つのは辛いのでバスで行くことにしました。
バスは補助席まで使い、満員になると走り出しました。走り出して程なくすると、
楽天の本拠地コボスタ宮城(現 楽天生命パーク)が見えてきました。あまりの近さに驚きました。
バスは市街地を抜け、バイパス道路を通り、田んぼの広がる田舎道を通り、山の中へ入って行きます。
かれこれ30分は経っています。まだ着かないの?このまま誘拐されるの?
なんて考えていたら向かうにそれらしき建物が見えてきました。
やっと着いた〜!途中渋滞に巻き込まれた事もあって、出発してから50分近く経ってました。
バスを降りて周りを見渡すと、あるのはだだっ広い駐車場だけ。山を切り開いてこの施設を作ったのでしょう。
ここだけがポツンと建っているって感じ。
ここでキッスがやるのか?と少々不安になりながら会場に向かいました。
会場の周りは大きな広場になっており、グッズを買う人の列が続いていました。どこの会場もグッズ売り場は大盛況です。
広場は風除けもない吹きっ晒しで寒いので、近くの売店に売店に駆け込みました。
中では飲み物やスナック菓子を売っているようですが、かなり混んでいるので、なにも買わずにすぐに出てきました。
会場の入り口付近を見ると人が集まりだしています。係員も出てきて「10人づつで並んでいただき、もう少しお待ちください」
大坂城ホールの入り口も10ケ所くらいあるのですが、並ぶスペースが狭いため、その周りで人が空くのを待たないといけないけど、
ここは広いので10人の列が遥か遠くまで続いていました。
待っている間、周りの人達の会話を聞くともなしに聞いていたのですが、
関西人の私にはあまり接することのない東北弁に触れられて、とても新鮮でした。
入り口のかなり手前に手荷物検査用のテーブルが置かれ、その手前にキッスメイクのお姉さんがチケットを切ってくれます。
これはかなりテンション上がりますね。
「カメラ、お持ちですか?」とかたちだけの手荷物検査を通り会場の中へ。
入り口はスタンド席につながり、下を見ればアリーナ席が見渡せます。
大坂城ホールではアリーナ席へ入る時チケットを提示しないといけませんでしたが、ここはフリーパス。
私の席はスタンド。チケットを購入した時、座席を確認したのですが、かなり後ろなのでがっかりしました。
しかし思ったよりステージが近かったのは、会場が小さいからですね。ラッキーでした。
アリーナを見渡すと、ポール専用ステージが中央より後方にありました。
ポール、こんなところまで来てくれるの?これも会場が小さいおかげです。
私の横の席は私と同世代の夫婦。前は60はとっくに過ぎてるであろう夫婦。どこを見渡しても年齢層が高い。
でも皆さんワクワクしてるのが分かります。今だけは青春時代に戻れるんですから。
会場が暗転し、地球が写しだされ、だんだんクローズアップされて、仙台が写し出されると、会場もヒートアップ。
いつものMCが大音量で流れます。ALL RIGHT!!SENDAI!!!やっぱり地元の地名を言われるとうれしいものです。
一段と盛り上がります。メンバー登場で最高潮です。
コンサートは順調に進んでいきます。セットリストは大阪と同じ。
ポールが「次はモンスターからの曲だ。ゴジラ?」と言ってゴジラの歩き方の真似をします。
しかし反応がイマイチだったので「no godzira?」
ポールが専用ステージへ移る時も「みんなの近くに行きたいんだ。名前を呼んでくれ。ポール!」
ここでも反応鈍くポールがもう一度煽ります。
自ら「ポール!!」と煽っても反応薄く、肩をすくめたポーズを見せてステージへ移動。
ブラックダイアモンドでも「今度はみんなの声が聞きたい」指揮棒を振るポーズをするのですが、
声が小さくて「do you know this song?」
どれもポール自身が思ってるより、反応がなかったので、少しあきらめモードでした。
関西人の勝手な思い込みですが、やっぱり東北の人はおとなしいのかな?
でも私の周りの人達は、拳を突き上げて大声で歌い、楽しんでいるのがよく分かりました。
大音響で自分の声も聞こえない時は大声出せるけど、静かな時には少し恥ずかしい。そんな気持ち、分かります。
人それぞれの楽しみ方があります。大声を出さなくても心の中では大声で叫んでいるんです。きっとポールも分かってるはず。
名古屋で買わなかったTシャツを着ている人がいて、それが急に欲しくなりました。
最後の曲、ロックンロールオールナイトが終わって、ポールのグンナイ!の合図で出口へ猛ダッシュ。
観客の反応で演奏時間が変わる様なヤワなバンドではないし、サプライズでアンコールなんてありえません。
いい意味でコンサート後の予定が立て易いバンドです。
グッズ売り場に向かう人は少なく、Tシャツと名古屋で買うか迷ったタオルもゲット。
この際キーホルダーとバッチも買っておこうと思いましたが売り切れでした。
欲しいものは無理してでも手に入れないといけませんね。
グッズも買って、ふと会場に目をやると、みんなダッシュでこちらに向かってくるではありませんか。
グッズを買いにくるのかなと思っていたら、通り過ぎて行きました。
その先を見るとバス乗り場で、早く帰りのバスに乗り込むために走っていたのです。私もみんなと一緒に走り出しました。
バス停には観光バスが10台くらい駐車していて、乗りはぐれることはないようです。
私は着くとすでに最初のバスが発車していて、次のバスも行列が出来ていました。なんとか次のバスに乗り込み、一路仙台駅へ。
バスの中はさっきまでの興奮が嘘のような静けさ。公共の乗り物の中ですが、みんなキッスファンばかり。
もう少し騒いでも許されると思うのですが、もし関西人ばっかりでもこんな感じになるのかな。
バスの窓から外を見ると山の中を走っているせいか暗い。街に帰って来ても暗い。この辺りは倉庫街かな?
いや、あれはマンションだ。各フロアの照明が点いていないので薄暗い。
仙台駅に近づいてきても暗い。駅の周辺だけが明るい。やっぱり地震の影響もあるのかな。
仙台に行けば必ず牛タンを食べようと決めていたので、駅にある牛タン通りに直行。
ここは牛タン専門店やお寿司屋さんが集まったエリア。仙台は海が近いので、お寿司も名物なんですね。
その中で有名店の利久へ行きました。並んでいる人はいませんが、店は満員。
店の前で待っていると、あっと言う間に10人くらい並びました。さすが有名店!
普段は食事に並ばないんですが、この時ばかりは特別。
15分くらい待たされて、カウンターに通されました。手頃な牛タン定食を注文しました。
メニューには牛タン3枚と書いてありましたが6切れありました。1枚2切れと言う事でしょうか。
それと麦とろろごはん、テールスープ、漬け物がついて1,620円。
出てきた牛タンの分厚いこと。いつも食べてるペラペラのものとは別物。
麦とろろごはんとも合っていてとても美味しい。本場の牛タンに大満足です。
食事も終わって、ホテルへ向かう途中、サンクスがありました。ここにはキッスとコラボした黒豚まんを販売しているのです。
まだ食べたことがなかったので、ホテルで食べようと思い、ビールとつまみを持ってレジへ。「それと、キッスの豚まんください。」
すると店員さんが「今日は朝早くから完売しました。今仙台来てるんでしょ、キッス。行かれたんですか?どうでした?」
「いやー、最高でしたよ。」豚まんは買えませんでしたが、店員さんとはさわやかな会話がでしました。
ホテルに帰って、大浴場でコンサートの汗を流して、眠りにつきました。
翌日はあいにくの雨。前回幕張の翌日は大雨で東京見物は出来ませんでしたが、今回は小雨。
3時半の新幹線で帰るので、あまり時間はありません。まずは楽天イーグルスの本拠地、コボスタ宮城へ。
昨日シャトルバスで通ったので、大体場所は分かります。仙台駅から仙石線に乗るのですが、
電車のドアの横に大きめのボタンが付いていて、それを押さないとドアが開かないのです。
私の前の人が押してくれましたが、もし誰もいなかったら、何も知らない私は開かないドアの前で佇んでいたでしょう。
電車に乗るとやはりドアの横にボタンがありました。外側は開けるためだけなので、1つだったのですが車内のボタンは2つ。
開けると閉めるでしょうか。閉めるを押さないと開けたまま走り出しすのでしょうか?それはないか。
そんなことを考えて仙台駅から2つ目の宮城野原駅で降りて歩いて5分。大きな運動公園のなかにあるので周りにはなにもありません。
大きなショップが建設中でした。球場も工事中で近寄れませんでしたが、あと1ケ月もすると、野球ファンで賑わうんでしょうね。
その光景が、目に浮かびます。
写真を撮って、することもないので帰ることにしました。駅の階段の壁の色はイーグルスカラーのえんじ色。
マスコットのイラストが所狭しと描かれています。
ホームへ降りて時刻表を見てみると、1時間に2本しか電車がこない。仙台駅から5分の駅でこの本数とは。
地下にある駅なので雨に濡れる心配はないのですが、節電のためか薄暗い。待つこと30分弱。
電車が来るアナウンスと同時に灯りが明るくなりました。なるほど。こういう仕組みなのか。
仙台駅に戻り、地下鉄に乗り換えて仙台一の繁華街、勾当台公園駅に向かいます。仙台駅から2駅目。乗降客が少ない。
駅を間違えたかな。駅は三越と直結していて、地上に出ると商店街になっていました。
雨のせいか人もまばらで、心斎橋や梅田を想像していたので少し肩透かしでした。
ここも震災の被害を受けて、ここまで復興したのかも知れません。
関西に住んでいると仙台はあまりにも遠い。もしキッスの公演がなかったら行くこともなかったかも知れません。
震災の報道も今まで以上に関心を持って見ると思います。思い切って行ってよかった。